スペインを代表する現代画家のジュアン・ミロ。ミロはピカソやダリと並ぶ現代スペイン画家の巨匠として知られています。
そのミロの作品だけを集めた「ミロ展ー日本を夢みて」が2022年2月21日から東京開催を皮切りに始まりました。
今回このミロ展にはスペインのマドリードにある「ソフィア王妃芸術センター」からカタツムリ、女、花、星が56年ぶりに来日しています!
そんな「ミロ展」に行ってきましたので、ミロ展の情報をお伝えしていきたいと思います。
東京開催 ※終了※
開催概要
- 開催期間 2022年2月11日(金・祝)~4月17日(日)
- 休館日 2月15日(火)、3月22日(火)
- 開催時間 10:00~18:00
毎週金曜と土曜は20時まで開館。
入館は閉館の30分前まで。 - 開催場所 Bunkamuraザ・ミュージアム (住所:渋谷区道玄坂2-24-1)
チケット購入方法
オンラインで事前購入
開催期間中のすべての土・日・祝日と開催最終週の4月11日~17日は入場するにはオンラインでチケットの事前購入が必要です。
時間も指定になるので、館内に入れる人数が制限されており、比較的ゆっくりと観ることが出来ます。
チケット購入が終わるとQRコードが付与されるので、スマホで購入した場合は、スクリーンショットを取っておきましょう。
他にも
- チケットぴあ
- ローソンチケット
- e+(イープラス)
など、メジャーなチケット販売会社から購入することも出来ます。
当日の入場方法は
指定時間内に、ミロ展の受付へ行きましょう。
QRをスキャンして入場となります。チケットを係りの人に見せる時に、チケット購入をした際に届いたメールからQRコードを提示してもいいのですが、時間がかかるので、事前にスクリーンショットをしておくことをお勧めします。
愛知開催
ミロ展は東京開催の後は名古屋、富山を巡回予定です。
開催概要
- 開催期間 2022年4月29日(金・祝)~7月3日(日)
- 休館日 毎週月曜日
- 開催時間 10:00~18:00
毎週金曜と土曜は20時まで開館。
入館は閉館の30分前まで。 - 開催場所 愛知県美術館(愛知芸術文化センター10階)
愛知開催では、グッツ付きのチケットもあるようです!
チケット料金
- 一般1800円
- 大学・高校生1000円
- 中学・小学生700円
富山開催
ミロ展の最後は富山での開催です。
開催概要
- 開催期間 2022年7月16日(土)〜2022年9月4日(日)
- 休館日 毎週水曜日、7月19日(火)
- 開催時間 10:00~18:00
毎週金曜と土曜は20時まで開館。
入館は閉館の30分前まで。 - 開催場所 富山美術館
チケット料金
- 一般1100円
- 大学生550円
- 高校生以下無料
※前売券販売所:富山県美術館、富山県水墨美術館、アーツナビより
ミロ展の中身は
今回のミロ展の特徴はなんといっても日本とのつながりを中心に展示されていることです。
ミロの作品は日本では世界に先駆けて1930年代から紹介され始め、1940年には単行本まで発行されています。
ミロは生涯2度の来日をしており、大阪万博では日本からの依頼でミロがその場で作品を作成したことでも知られていますが、その時の様子も紹介されています。
入場後
入場すると無料で荷物を預けられるロッカーがあります。荷物を持ったままだと肩が凝ってしまうので、ロッカーの利用はお勧めです。さて、ロッカーに荷物を預けたら作品を見て周りましょう!
展示は6つのパートに分かれています。
1.日本好きのミロ
最初に目にする作品は「アンリク・クリストフル・リカルの肖像」という人物がです。この人物は観ろの友人で画家でもあり、日本美術のコレクターだそうです。
黄色の背景がとても目立つのですが、そこになんと実物の浮世絵が切ってコラージュされています。
最初の作品からミロと日本のつながりを感じさせる作品にぐっと引き込まれます。
2.画家ミロの歩み
ここではミロを代表する作品である「パイプを吸う男」や向かい合う人物が描かれた作品が中心に展示されています。
3.描くこととと書くこと文字と絵をひとつに
ミロは1920年代にパリに渡ったのち、「絵画と文字の融合」を追求するようになります。このパートではこの「絵画と文字の融合」されてた作品を中心に展示されています。
特にマドリードの「ソフィア王妃芸術センター」から56年ぶりに来日した「カタツムリ、女、花、星」は、今回の展示会の一番のみどころです。
4.日本を夢みて
ミロは浮世絵外にも日本の陶芸文化や、書道にも夢中になります。
ここでは日本文化に造詣が深い陶芸家の「ジュゼップ・リュレンス・イ・アルティガス」とともに、作成した陶器が出展されています。
5.2度目の来日
ミロは友人らが持ち帰った日本の文物、やきもの、書、などの文化に実際に触れたり、さらに日本人コレクターや批評家との交流を通して日本への旅を夢みるようになりました。
日本では、1966年に国立近代美術館でミロの回顧展が開催され、この時ミロは念願の初来日を果たしました。ミロは滞在中に相撲、歌舞伎の鑑賞、京都の龍安寺を訪問したり、多くの日本文化に触れあいました。
ここではミロが1966年に来日した時の写真や映像を楽しむことが出来ます。
6.ミロの中の日本
来日以降のミロの作品には、書道の滲みや跳ねの動きを感じる黒く太い線が多用されるようになります。また巻物を使った作品なども作成します。
ここではミロの晩年に作成された日本の影響を多く受けた作品を見ることが出来ます。
グッツ
展示会場の最後はお待ちかねのグッツ販売へ。
ミロが使うはっきりした色合いや、モチーフ、すこしとぼけた感じのある顔が使われているグッツは可愛いものばかりです。
私はハンカチとポストカードを購入しましたが、マスキングテープや栞、マグネットなども可愛かったです。
そして、出口では飲み物のミロを配ってました笑
ありがたくいただいて帰りました。
最後に
海外の美術館から様々な作品があつまった展示とは違い、ミロの作品とそれに関連する作品だけを集めた今回の「ミロ展」。
ミロの人物や作品の変化などを知ることが出来て、とても見ごたえがありました。
今回の展示はミロと日本のつながりを中心に展示されちましたが、日本文化がこんなに影響を与えていたり、憧れの国として思われていたなんて、日本人として嬉しくなりました。
日本中の美術館にもたくさんのミロの作品が貯蔵されていることにも驚きました。
海外旅行に行きにくい今、海外を感じることが出来るイベントを訪れてみてはいかがでしょうか。
ミロの作品を多く所蔵している「ソフィア王妃芸術センター」についてはこちらの記事で紹介しています▼
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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