太陽が沈まない国として栄華を誇ったスペイン。スペインの首都であるマドリードにはスペイン皇族、中央政府が君臨していいました。
王家ゆかりのスポットは市内観光の中心地である、「ソル広場」からアクセスすることが出来ます。
この記事では市内中心にある、王家ゆかりのスポットと市内中心ににある人気観光スポットを紹介します。
マドリード市内には、世界三大美術館の一つである「プラド美術館」、現代アートの宝庫でピカソのゲルニカがあることでも知らせる「ソフィア王妃芸術センター」など有名美術館もあります。「プラド美術館」と「ソフィア王妃芸術センター」については別の記事で紹介をしているので、こちらを参照ください。
マドリード王宮(Palacio de Oriente)
概要
マドリード王宮は東側にある「オリエンテ広場」と「王立劇場」、北側にある「サバティーニ庭園」、南側にある「アルメリア広場」と「アルムデナ大聖堂」に囲まれた巨大な宮殿です。
「オリエンテ広場」の中央には「フェリペ4世」の騎馬像があります。
「フェリペ4世」には政治力はありませんでしたが、美術に精通した人物で「ベラスケス」などを宮殿画家に迎え、多くの作品を生み出すきっかけを作った人物です。
マドリード王宮は1738年にフェリペ5世の命で作られ、スペインの王の王宮として1931年にアルフォンソ13世が国外亡命するまで王家が暮らしていました。
現在はスペインの皇族たちはここでは暮らしておらず、郊外のサルスエラ宮殿で暮らしています。現在は王宮は国の行事などで使われていますが、行事がない日は一般公開されていて、王宮内を見学をすることができます。
入場料
- 大人 12ユーロ
- 65歳以上 6ユーロ
- 5歳以下 無料
- ガイドツアー チケット代に4ユーロ追加料金(スペイン語のみ)
休館日
休館日 1月1日、6日/5月1日 /10月12日 /12月24,25、31日
特別開園日 10月12日 17:30-22:00
王宮の見学に行く前には念のためオフィシャルホームページで休館になっていないか確認をしておきましょう。
開園時間
ウィンタータイム(10-3月) 月~土曜日 10:00-18:00 /日曜日 10:00-16:00
サマータイム(4-9月) 月~土曜日 10:00-19:00/日曜日 10:00-16:00
アクセス
地下鉄5番線のOpera(オペラ駅)から徒歩5分
王宮の見どころ
一般公開では王宮内の3400室を超える部屋の中から、大理石で出来た大階段、王座の間のベネチアンガラスで作られている豪華なシャンデリアなどの調度品の見学ができます。
他にも王宮画家であった「ベラスケス」や「ゴヤ」の絵画も保管されており、美術館のようなコレクションを見て周ることも出来ます。
大階段
王宮内は順路にそって見学をします。
宮殿に入ってすぐに目に飛び込んでくるのが、イタリア人建築家の「サバティーニ」による大理石の大階段です。手吹き抜けの天井に描かれたフレスコ画も素晴らいです。
階段の中央には「カルロス4世」の像があります。このカルロス4世の像はマドリード市内にここにしかありません。
王宮内の様々なところに飾られているタペストリーはスペイン王朝の栄華を物語る王宮デザインです。
柱の間
その名の通り、柱が並ぶ部屋です。中央にはカルロス5世の像があり、17世紀のルーベンスのタペストリーも飾られています。
1985年、この「柱の間」でスペインのEC加盟の条約が結ばれました。
王座の間
王と王妃の玉座あがる部屋です。イタリアの巨匠「ティエボロ」が描いたイスパニア大帝国の世界征服の天井画や、ヴェネツィアングラスのシャンデリアなど贅を尽くした装飾が見どころの部屋です。
ガスパリーニの間
3部屋続きになっている部屋です。18世紀の装飾がそのまま残されており、絹のサテンに金銀の糸の刺繍が施されている壁が特に見どころです。
磁器の間
壁一面が磁器で装飾されています。かつて国王が着替えに使っていた部屋と言われています。
饗宴の間
150人収容可能な大食堂。現在でも国賓来訪の際にはここで宮中晩餐会が行われています。3つの天井画あり、中央は「ベラスケス」の作品で、コロンブスが描かれています。
王室礼拝堂
礼拝、儀式が行われていた部屋。天井画の聖母載冠や、スペイン画家の「フランシスコ・バイユー」の聖ミカエルが飾られています。
見学の際の注意点
- 宮殿内は大階段以外は撮影禁止です。
- 貴重なコレクションも触れてはいけません。
中世の王宮の中を見学出来る貴重な機会、マドリードに行ったら必ず訪れてほしい場所です。
アルムデナ大聖堂
概要
マドリード王宮の正面に建つ巨大なカトリックの大聖堂です。正式名称は「サンタ・マリア・ラ・レアル・デ・ラ・アルムデナ大聖堂」と言います。
現国王のフェリペ6世が結婚式行った場所でもあります。
100年以上の歳月をかけて建てられた白とブルーを基調とした外観は、青空にとてもマッチしていて、晴れた日はずっと眺めていたくなります。
教会の中には博物館もあり、貴重な貯蔵品や絵画を見て周ることが出来ます。
上層階からの眺めは素晴らく、大聖堂上部の銅像などを間近で見ることが出来ます。
入場料
- 無料
- 博物館 6ユーロ
マドリード王宮の目の前にあるので、王宮の後に見学に行くのがお薦めです。
Puerta del Sol プエルタ・デル・ソル広場
Puerta del Sol プエルタ・デル・ソル広場 = 略してソル広場は【太陽の門】という意味で、1814年のは反ナポレオン市民の反乱が起きた歴史的な広場です。
マドリードで一番有名な広場で、いつ訪れても混雑しており、待ち合わせ場所としても人気のスポットです。
徒歩で「マドリード王宮」や「サンミゲル市場」「マヨール広場」にも行くことが出来る、マドリード観光の中心でもあります。
ソル広場には、マドリードのシンボルである熊の銅像や、大道芸人がいたり、観光バスの発着地にもなっています、
広場の近くにはスペインで一番大きいデパートのエル・コルテ・イングレス (El Corte Ingles S.A.)もあったりと買い物にも便利な場所です。
アクセス
地下鉄「ソル駅」を出てすぐ
プエルタ・デル・ソル広場近くで買えるお勧めのお土産
ラ・ヴァイオレッタ
こじんまりとしたお店ですが、マドリード県のグアダマラ山脈で採れる「すみれ」を使ったお菓子を販売しています。
店内は「すみれキャンディー」「すみれの花びらの砂糖漬け」「すみれのシロップ」「すみれのジャム」などすみれ一色で、とてもかわいらしいお店です。
アクセス
「ソル広場」または「ソル駅」から徒歩3分、「セビーリャ駅」から徒歩2分
マヨール広場(Plaza Mayor)
概要
「マヨール広場」四方を美しい集合住宅に囲まれた広場で、「ソル広場」から徒歩5分程度の場所にあります。
「マヨール広場」はフェリペ3世の命で作られ、中央にはフェリペ3世の銅像があります。
かつては処刑所として使用されていた場所でしたが、現在は日曜日には古物市が、クリスマス期間にはクリスマスマーケットが開かれたりと市民に寄り添ったイベントが開催されています。
広場を囲む建物の1階にはオープンテラスのレストランやカフェ、お土産屋さんが連なっています。
Plaza= 広場という意味で、スペイン国内の様々な都市にPlazaがつく広場がいくつもありますが、マドリードの「マヨール広場」は他の都市のものと比べると、スペースも広く、建物の色も鮮やです。
アクセス
地下鉄ソル駅から徒歩3分、オペラ駅から徒歩5分
青空とのコントラスが素晴らしい場所です。晴れた日に広場内にあるレストランのテラスでランチをするのもお勧めです。
サンミゲル市場
概要
2018年にリニューアルオープン。ガラス張りの外観が美しい、常に観光客で賑わう市場です。
市場の中は、バルなど約30店の飲食店が集まったフードコートのようになっています。
営業時間
- 年中無休
- 営業時間
店舗によって異なり、大体10:00~24:00(木・金・土曜は翌2:00)です。
店舗の種類
市場の中では目移りしてしまうほど様々な種類の食品が販売されていて、見ているだけでもウキウキしてしまいます。
スペインと言えば、外せないのが生ハムです。切りたての生ハムをグラム毎に購入して、食べることが出来ます。
オリーブも種類が豊富で、ピンチョスタイプのものから量り売りのものまであります。
日本では見たことがないフルーツなども売っていて、見ているだけでも楽しいです。
その他にも、チーズ、ワイン、シーフードやスイーツ、フレッシュジュース、など様々なお店が軒を連ねています。
市場の中にはイートインスペースもあるので、買ったものをその場で食べることが出来ます。
ワインも1杯から買えるので、スペイン産のスパークリングワイン❝CAVA❞を飲みながら、生ハムにオリーブ、タパスと楽しんではいかがでしょうか。
テイクアウトが可能なお店もあるので、少し疲れた時なんかはサンミゲル市場で、好きなものをテイクアウトして、ホテルに戻ってゆっくりスペイングルメを楽しむのもお勧めです。
アクセス
地下鉄ソル駅から徒歩10分、オペラ駅から徒歩5分。「マヨール広場」のすぐ隣にあります。
まとめ
マドリード市内の観光スポットは地下鉄のソル駅がある「ソル広場」を観光拠点にすると便利です。特に地下鉄を乗りこなせると、1日で沢山の観光スポットを効率よく回ることが出来きます。
こちらの記事ではマドリード市内を走る地下鉄の乗り方について紹介しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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