マドリードの市内には地下鉄が運行しており、マドリード観光には欠かせない移動手段です。主要な観光名所は地下鉄の駅から徒歩圏内にあるのがほとんどです。地下鉄を活用できれば楽に観光することが出来ます。
この記事ではマドリード市内を走る地下鉄の利用法方法を紹介します。
マドリードの地下鉄(メトロ)について
マドリード市内を走る地下鉄は3~6分に1本運行されています。
- 路線は全部で12路線
- 運行時間は午前6:00~深夜01:30頃まで
地下鉄の入り口にメトロマップが置いてあるので、1枚もらっておくと便利です。またマドリードの地下鉄路線図は、メトロ公式サイトからPDFファイルをダウンロードできるので、事前にダウンロードしておくのもお勧めです。
地下鉄は各路線が色ごとで分かれているので、東京や大阪、名古屋などで地下鉄に乗ることが慣れている人であれば、乗り換えは難しくありません。
チケットの料金
チケットの価格はゾーン毎に異なります。ゾーンはメトロの路線図で確認が可能です。チケットは1回券(Sencillo)、10回券(10viajes)、乗り放題券(TOURIST CARD)の3種類があります。
- 1回券(Sencillo)
中心地はZONE Aは1.5ユーロ~2ユーロ
ZONEB1、B2、B3は2ユーロ~ - 10回券(10viajes)
12.20ユーロ
駅数に関係なく地下鉄と市バスに10回乗車が可能です。特に期限はないので、1回の滞在で使いきれなくても、次回使うことも可能です。 - 乗り放題券(TOURIST CARD)
1日に5回以上地下鉄を利用する場合は、1回券よりもお得です。
1日券 8.40ユーロ
2日券 14.20ユーロ
3日券 18.40ユーロ
5日券 26.80ユーロ
7日券 35.40ユーロ
地下鉄のチケットの購入方法
券売機は地下鉄の駅の改札の前にあります。
券売機は3種類あります。
- クレジットカードのみ
- 現金のみ
- クレジットカードと現金の両方利用可能
クレジットカードが使える券売機は上部にVISAカード、Masterカードなどの使用可能なカード会社のマークがついています。
購入方法は次の順番です。
- 券売機の言語を選ぶ
まず券売機の言語の選択をします。使える言語はスペイン語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語です。 - チケットの種類を選ぶ
続いて、何回券を購入するかを選びます。
1回券=Sencillo、10回券=MetroBus、ツーリストパスと種類があります。10回券やツーリストパスの場合は、購入枚数を入力後、支払い画面へ移ります。 - 下車駅を選ぶ
降りたい駅を選ぶと料金が提示がされます。
駅の選択はアルファベットのボタンから選択をします。
または路線を選ぶと駅名一覧が出るので、下車駅を選択します。 - チケットの枚数を選ぶ
「+」「ー」ボタンで枚数を指定します。 - お金を投入する
チケットの枚数を選択すると、合計金額が画面に出るので、券売機にカードまたは現金を入れて購入完了です。
ごくたまに、現金で購入する場合、券売機にコインが足りず、おつりがが全て出てこないことがありますので注意してください。小銭を地下鉄用に取っておくと便利です。
地下鉄の乗り方
地下鉄の入り口
地下鉄の入口には、Metroマークが付いています。地下鉄なので、階段またはエレベーターで下に降りていきます。
改札を通る
切符を購入後、改札を通りホームへ
1回券の場合
1回券の切符は改札の切符を入れる投入口に入れて、出てきたものを取りましょう。改札にゲートがついてますが、自動では空かないので、自分でゲートを開けてホームへ入場します。
10回券の場合
10回券は、SUICAやPASMOのように改札にタッチをするだけで改札を通ることが出来ます。
車両が来たら
地下鉄の車両の扉は「自動」と「手動」があります。「手動」にはノブを引き上げるタイプとボタンを押すタイプの2種類があります。その駅で降りる人がいない場合、自動でドアが開かないことがあります。その時は、自分でノブを引き上げるか、ボタンを押して扉を開いて乗車します。
駅に降りたら
「Salida」が出口という意味です。車両を降りたら、この「Salida」を目指して歩いていくと、出口に出ることが出来ます。目的地によって、出口が異なるので、ホームにある案内表示を見て、目的地の方の出口へ向かいます。
改札を出る
駅から出る時は、切符を再度改札に投入する必要はなく、そのままゲートを出ることが出来ます。その為、切符を入れる投入口がなくても心配いりません。そのまま出て大丈夫です。しかし、時々切符の抜き打ちで検査があるので、改札を出るまで切符は無くさないように気を付けしましょう。
地下鉄を乗る際の注意
マドリードの地下鉄は比較的わかりやすいですし、ローマやバルセロナと比べるとだいぶ治安がいいように思います。しかし、日本の地下鉄とは違う点も多くあります。
- 荷物置きがない
日本の地下鉄のように、車内の座席の上に荷物置き場はありません。あまり大きな荷物を持ち歩かないようにしましょう。 - 地下鉄の駅にトイレがない
日本の地下鉄のように駅にトイレはありません。観光に行く時にはホテルで必ずトイレを済ませてから行くようにしましょう。 - エスカレーターやエレベーターがない
全ての出入り口にエスカレーターやエレベーターが付いていません。 - 口の大きいバックを持ち歩かない
中心地周辺を走っている間の地下鉄の車内は混みあいます。マドリード市民以外にも観光客なども乗車するので、どんな人が乗っているかわかりません。スリに合わないよう、チャックのあるバックに貴重品を入れて持ち歩くようにして下さい。 - 突然演奏をしたり、歌を歌う人がいても驚かない
ヨーロッパの地下鉄ではよくあるのですが、地下鉄の車内で演奏などをして、投げ銭で稼いでいる人がいます。びっくりして、じっと見てしまうとお金をせがまれてしまうことがるので、そういう人を見かけても普通にしているようにしましょう。 - 早朝、深夜は避ける
マドリードの地下鉄の治安は他のヨーロッパの都市と比べると安全ですが、やはり早朝、深夜は少し怖い雰囲気があります。この時間帯はタクシーの利用をお勧めします。 - 駅そのものが工事で閉鎖されている
駅が工事している時は一部閉鎖ではなく、駅そのものが閉鎖されている時があります。工事中の場合は駅を通過してしまいますので、慌てず次の駅で下車しましょう。
まとめ
マドリード市内の主要観光地はほぼ地下鉄で行くことが出来ます。
10回券の場合はいちいち1回毎切符を購入する必要がなく、改札にタッチするだけで地下鉄に乗れるのが楽なので、個人的には10回券の購入がお薦めです。
私は、今後もレアルマドリード試合を見にマドリードは行くもりなので、使いきれなかった10回券は無理やり使い切らずに、日本に持ち帰り、またマドリードを訪れる際に持って行くようにしています。(3年前の10回券が使えたことがあります)。
マドリードにある観光地は地下鉄を使いこなせるようになると、どこも簡単に行くことが出来ます。上手に地下鉄を乗りこなして、効率良く観光を楽しんでください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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