スペインのアンダルシア地方にあるグラナダには世界遺産巡りが好きな人ならば一度は訪れてみたいアルハンブラ宮殿があります。
イスラム文化の最高峰とも言われるアルハンブラ宮殿、この記事ではグラナのアルハンブラ宮殿を中心にグラナダの見どころを紹介したいと思います。
グラナダってどんな都市??
グラナダはイベリア半島での最後のイスラム王朝が栄えた、散っていった歴史あるアンダルシア地方の街です。
711年から約800年の間、イスラム王朝が支配する時代が続きました。
その間、グラナダではアルハンブラ宮殿をはじめとする、建造物やマーケット、イスラム風の寄木細工などの伝統的工芸が発展してきました。
現在でも、街の中にイスラム文化が残っており、ヨーロッパに位置しているのにも関わらず、イスラムの異国情緒が漂う街です。
アクセス
グラナダはマドリードから高速列車で4時間半ほどで行くことが出来ます。
高速列車の予約方法はこちらで詳しく解説しています▼
滞在するときのポイント
グラナダへは多くの人が、マドリードからの高速列車、またはスペイン国内を周遊する観光ツアーで行く場合が多いと思います。
観光ツアーの場合はバスでの移動がメインなので、荷物の心配はありませんが、高速列車で行く場合はグラナダ駅からメインとなる旧市街までは1.5kmほど距離があります。
その為、グラナダの後に別の都市へ行く周遊でない場合は、必要な荷物だけをもっていくのがお勧めです。
アルハンブラ宮殿
グラナダがイスラム教徒に支配されていた時代のもっとも貴重な歴史的建造物。1232年に建設がはじめられ、増築を重ね現在に至ります。
光と影を絶妙に利用した技術、水路をうまく活用して宮殿内に噴水がみられるのも特徴の一つです。
アルハンブラ宮殿は広大な敷地に宮殿、城塞、庭園が点在しています。各建物に入場するのにそれぞれ入り口が異なります。
敷地がとにかく広いので地図があると便利です。
アルカサバ
アルハンブラ宮殿の西端になる石造りの城塞。
城塞の上部まで登っていくことが出来、ここからグラナダの街全体を見下ろすことが出来ます。かなり高い位置あるので、高所恐怖症の人には怖いかもしれません。
ナスル朝宮殿
アルハンブラ宮殿の最大の見どころ。イスラム建築の装飾美が凝縮された技術の数々を見て回ることが出来ます。
メスアールの間
王宮の執事室として使われていた休館で、裁判も行われていた場所モザイクタイルが鮮やかな部屋です。
アラヤネスの中庭
長方形の庭で、石膏透かし彫りの7つのアーチの壁が水面に映し出されているのが美しい。
ライオンの中庭
アルハンブラ宮殿と言えば、この噴水を思い浮かべる人が多い非常に有名な中庭。14世紀後半に作られた王の居住空間で、中央にある噴水には12頭のライオンが配置されています。
周りには繊細に彫られた石膏細工のアーチ、124本の柱があり、イスラム芸術の最高傑作とも言われています。
パルタル宮殿
ナスル朝宮殿の出口を出ると見えてくる庭園。池を挟んだ建物は貴婦人の塔です。
カルロス5世宮殿
重厚な四角形の外観の中に突如現れる円形型の中庭が印象的な建物。2階もあります。
1階にはアルハンブラの装飾品や、イスラム芸術の工芸品を展示している博物館もあるので、一緒に見学することができます。
チケット
アルハンブラ宮殿のチケットは事前にオンラインで購入することが出来ます。
チケットの種類
チケットにはいくつか種類があり、入れる施設によって、入場料が異なります。
- Alhambra General
※これを購入しておけばアルハンブラ宮殿内のすべての施設に入ることが出来ます。 - Gadens,Generalife & Alcazaba
入場可能エリア:庭園、ヘネラリフェ、アルカサバ - Dobla de Oro General(Alhambra + Andalusi monuments) (Albaicin)
入場可能エリア:ナスル朝宮殿、アルカサバ、ヘネラリフェ、庭園 - Night Visit to Nasrid Palaces
入場可能エリア:ナイトタイムのナスリル朝宮殿 - Night visit to Gardens and Generalife
入場可能エリア:ナイトタイムの庭園とヘネラリフェ
※ヘネラリフェは他の施設から少し離れている丘の上にある施設で、ナスル王朝の主君の夏の別荘として建てられました。王宮からは徒歩15分ほど。
アルハンブラ宮殿のチケットは売り切れることが多いので、必ず事前にオンライン購入するようにしましょう。
Alhambra General のチケット代 2022年5月現在 税込み価格
チケットを購入する際は、最初に日付を指定し、その後ナスル朝宮殿の入場時間を指定します。ナスル朝王宮以外のほかの施設は入場時間の指定はありません。
- 大人 14.85ユーロ
- 中人(12-15歳)8.48ユーロ
- 小人(12歳以下)無料
- シニア(65歳以上)9.54ユーロ
開園時間
基本的に年中無休
通常営業の時間
- 4月1日~10月14日 08:30~20:00
- 10月15日~3月31日 08:30~18:00
夜の部
- 4月1日~10月14日 22:00~23:30
- 10月15日~㋂31日 20:00~21:30
旧市街や、アルハンブラ宮殿内にあるパラドールに宿泊する時にはぜひ夜の部の見学もしてみたいです。
アクセス
旧市街から徒歩で行くのはかなり大変です。途中から石畳の道をずっと上り続けなくてはなりません。地図上は徒歩23分と書かれてますが、実際はもっとかかると思います。
周遊バスなどで周っている方は心配いりませんが、個人で行く場合、健脚の方以外は、タクシーやバスで行くことをお勧めします。
タクシーの場合
グラナダの旧市街の中心であるカテドラルから片道約5~10分
バスの場合
旧市街から5分間隔でバスは運行しています。片道約15 ~20分
グラナダのその他の見どころ
カテドラル
イスラム寺院の跡に建てられた大聖堂で、建築当初の16世紀はゴシック建築でしたが、途中でルネサンス建築へ変更となりました。
開園時間
年中無休
- 月~土曜日 10:00~13:15、15:00~19:45
- 日曜日 14:00~18:00
入場料
4ユーロ ※現金のみ
アクセス
王室礼拝堂
イザベル女王とフェルナンデド2世の遺骸が安置されている礼拝堂。内装がとても美しく、個人的にはカテドラルよりも好きです。
開園時間
年中無休
- 月~土曜日 10:15~13:15、16:00~19:30
- 日曜・祝日 11:00~13:30、14:30~17:30
入場料
4ユーロ ※現金のみ(日曜日は無料)
アクセス
カテドラルから徒歩1分
アルカイセリアでショッピング
カテドラルのすぐ隣にある細い路地ではイスラム風のお土産屋さんが所狭しと並んでいます。
- グラナダ焼き
- 寄木細工
- スパイス
- 紅茶
- ランプ
- 織物
など、イスラムチックなお土産がたくさん売られています。
どのお店も小物類が可愛くて、お土産を買いすぎてしまいそうです。
※人が多いときはスリには注意してください。
アクセス
グラナダ・アルハブラ宮殿を訪れるときのポイント
アルハンブラ宮殿を見学するのに1日かかります。
グラナダはマドリードからも片道4~5時間かかるため、グラナダを訪問する場合は最低1泊が必要です。
アルハンブラ宮殿は効率よく回るために事前にどこをメインで回るか地図を見ながら決めておくといいでしょう。
ナスル朝宮殿は事前予約をしていても入場するのに、本人確認の身分証明書のチェック(※)などがあるため、外で30分以上待つことがあります。※パスポートを持参するのを忘れずに。
特に日陰もないので、帽子などの日よけも忘れずに持っていくことをお勧めします。
また街中は石畳なので、歩きやすい靴で街歩きをするのがお勧めです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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